サンバ〔オマール・シー〕 2014年・フランス 原題:SAMBA

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ジャンル ヒューマンドラマ・社会ドラマ・恋愛ドラマ
監督   エリック・トレダノ オリヴィエ・ナカシュ
脚本   オリヴィエ・ナカシュ デルフィーヌ・クラン ミュリエル・クラン
原作   デルフィーヌ・クラン
出演   オマール・シー、シャルロット・ゲンズブール、タハール・ラヒム、イジア・イジュラン、イサカ・サワドゴ、エレーヌ・ヴァンサン、リヤ・ケベデ

「最強のふたり」では、ワルぶっているけれど根は善良で陽気な黒人青年を魅力的に演じていたオマール・シー。
全身不随となった大富豪とスラム出身の黒人青年ヘルパーが、出会ったことによって人生への希望を取り戻す話でした。
あの映画のテーマも描き方によっては白々しくなったと思いますが、彼のキャラクターによって楽しく心温まる感動作になったと思います。
「サンバ」の監督も「最強のふたり」と同じエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュです。

オマールの魅力にやられた女性も多かったのかもしれません。
この映画はオマール・シーと恋してみたい女性のために作られたんじゃないか、と思うほど、
彼の「いい」シーンが多いです。
子犬のように純粋でひたむきな、大きな目でお願いされる。
大きな手でハンドマッサージや肩のマッサージをしてもらう。
上半身ヌード、ベッドシーンも、ちょこっとサービス。

オマールの女性は、人生に疲れて立ち止まっている、もう若いとはいえない女性。
年下の男に癒しを求めたくなる層ですね。
視聴者の女性も感情移入しやすいのではないかと。
地味でやつれた感じで、ブスではないけど、特に美人でも女っぽくもないけど、
なんだか繊細な雰囲気のある女性。
あとから「あれ、シャルロット・ゲンズブールだったのか!!」と思いました。
納得もし、年月を思いました。
あの天使か小悪魔のような美少女だったシャルロットが、中年女性の役をやるようになったんだな…
「繊細な感じ」「危うい感じ」はそのままだけど。
ソフィー・マルソーが美少女キャラから美女キャラに順調に進んだのとはまた違った成長。






しかし、この映画、なかなかシリアスな内容でもありました。
パリの不法移民の生活と人生に生々しく迫るものでした。
真面目に働いているのに、警察が来たとたん、仕事も放り出して逃げなければならない。
労働許可証がないから、日雇いの仕事を奪い合わなければならない。
内戦から逃げて各国をさまよい歩き、やっとパリに着いたところでいきなり逮捕される人もいる。
強制送還されたくない一心で逃げて、命まで落としてしまう人もいる。

ヨーロッパの繁栄の影にある旧植民地からの移民問題。
映画になるくらいだから、マイノリティの存在に目をむけようという動きがフランスにあるのかもしれませんね。

難しいテーマですが、登場人物がみなどこかしらユーモラスなので、
最後まで息苦しさを感じずに観ることができました。
ラストについては賛否両論のようですが、私は「きれいごとじゃ生きていけないもんね」と思いました。
死んだ仲間の許可証をもらって、名前を変えて生きるという。
「自分が何者かわからなくなる」と悩んでいたサンバですが、
彼女が「私があなたの名前を忘れないで呼んであげる」と言ってくれたのが良かったのでしょうか。

前作「最強のふたり」での印象と、「サンバ」というタイトルから、
お気楽に観られるストーリーだと予想していたのが裏切られた作品ではありましたが、
観てよかったと思います。
シリアスな映画も、ハングリー精神を思い出させてくれるので、好きです。










「ブーリン家の姉妹」(2008年アメリカ・イギリス)

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【ジャンル】歴史ドラマ・ヒューマンドラマ
【監督】ジャスティン・チャドウィック
【脚本】ピーター・モーガン
【出演】ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、デヴィッド・モリッシー、クリスティン・スコット・トーマス、マーク・ライランス、ジム・スタージェス、ベネディクト・カンバーバッチ、アナ・トレント


賢く勝気な姉と、謙虚で優しい妹。
性格は違っていても、いたわりあい助け合う仲のよい姉妹だった。
1人の男性が彼女たちの世界に現れるまでは。

男の名はヘンリー8世。英国王。

首都での出世を狙う叔父と父の計画により、ヘンリー8世の愛人に志願する決意をした姉。
しかし、勝気すぎる長女は王のプライドを損ねてしまう。
王の気分を和らげるために送り込まれた妹は、新婚の身でありながら王に気に入られてしまう。
姉妹の間に初めて入った亀裂。

ヘンリー8世がアン・ブーリンとメアリー・ブーリンの姉妹を愛人としたことは史実に基づいています。
(どちらが姉であったかは諸説あるようです)

しかし、この映画の見どころはなんといっても
「姉妹 その複雑な愛憎関係」
でしょうね。
私にも妹がいるので、かなり生々しく感じました。

姉は妹が可愛いのも心からの感情。
でも、妹に自分が負けるなんて、プライドが許さない。
妹は姉を尊敬しているのも本心。
でも、わがままな姉と自分はちがう、自分は身の程を知っている、という高慢さに気付かない。





もしも妹が、
「お姉ちゃんばっかりお父さんに可愛がられてズルイ」とか、
「どうして私ばっかりお姉ちゃんの尻拭いをしなくちゃいけないのよ!私は新婚なのよ!」とか、
そんな風だったら。
姉はもっと、妹に優しくできたと思います。

「私の本心ではないけど、でも私はいいの、みんながそれで助かるなら」
それは妹という立場の人がもつ優しさでもあるとは思うけど、
自分の我を通すために闘い抜いてきた立場の姉としては、
そんないい子ぶった顔は面白くないわけです。
姉が常に妹より優れている、というのが、仲良し姉妹のバランスに必要だった。

妹の中にも、我知らず、姉への恨みが積もっていたのかもしれませんね。
だから、姉の失敗をフォローするのは、心ならずもいい気分だったはずです。
それに、ヘンリー8世に愛されてしまったのはわざとではないし。
自分のせいじゃないことをきっかけに初めて姉に勝てた妹は、ひそかな優越感に酔ったのでは。
それで調子にのってくれていたら、姉はまだ「バカな子」と思って救われたかもしれませんが、
「こうなってしまったのは私の望むところではないの」
という態度が、まあ、ムカつくでしょうねえ……

ヘンリー8世の口説き方も、さすが恋多き王は女の落としどころを知っているというか、
姉妹の弱点をついた効果的なものでした。
「きょうだいの下の子は苦労するな。私もそうだったからわかる。」
王様の命令だからしかたなく自分は犠牲になる、というメアリーの心が、
急に王への愛に傾いた瞬間です。
妹の心の中に姉からの抑圧があったことがここでもわかります。
本人が意識していたか、認めていたかはともかく。

打算と手練手管によってヘンリー8世の愛情を自分に向けた時の姉の顔。
妹を振り返った時のナタリー・ポートマンの、あのドヤ顔。
まったく、ナタリー・ポートマンは悪女が似合います。





話がそれますが、
ミロシュ・フォアマン(「アマデウス」「カッコーの巣の上で」の監督)の「宮廷画家ゴヤは見た」では、
前半では天使のように清純な少女を演じていたナタリー。
その美しさにしびれて、他の作品を、と思ってレンタルしたのが、「ブーリン家の姉妹」でした。
しかし「ゴヤ」後半では、体当たりで汚れ役を演じていましたね…
ラストシーンでもドヤ顔が見られたのを思い出しました。
自分の父親(そうとは知らないのですが)が処刑される様子を、
扇子を使いながら高みの見物。
あの顔も、「ブーリン家」のアンのドヤ顔と同じように、残酷で自己中だけど美しい、うそのない顔でした。

そう。
アンはほんとに「自分が自分が」って性格なんだけど、すごく正直でまっすぐなんですよ。
優秀であるために、勝つために、努力と勇気を惜しまない。
怒る時は怒るし、妹に傷つけられたしかえしはせずにはいられないけど、
あんがい根にもってないんです。
しかえしが終われば。

だから、自分からヘンリー8世の心が自分から離れそうになった時、
妹に「助けて、そばにいて、姉妹でしょう、あなただけが頼りなの」と甘えられる。
ワガママ、自己中、いいかげんにしろこのお姉ちゃんは、とは思うんだけど、
それはやっぱり愛なんです。
妹のせいで(わざとじゃないにしても)自分のプライドが傷ついたことはムカつくんだけど、
どんなことになっても妹は自分の味方でいてくれる、と無邪気に信じているとこがある。
良いお姉ちゃんでなく困ったお姉ちゃんですが、
やっぱりお姉ちゃんは妹が大好きなんだろうなあと思いました。

いっぽう、スカーレット・ヨハンセン演じるメアリーは、クール・ビューティーなんですよね。
火のような情熱の姉と対照的。
姉が処刑されそうになった時は、田舎からはるばるロンドンに戻ってきて、
危険をかえりみずに王に、姉の命乞いをする。
それも愛情と勇気が必要なことだとは頭では思うのですが、
どうも、「自分の感情で動いた」というよりも「責任感で動いた」というように見えてしまいました。
責任感だって立派なんだけど、うーん……
むしろ「いい気味よ、私は知らない」と言っておいて、姉が殺されたあとで泣くとか、
そういう展開のほうが愛情を感じますね、私は。
そういえば、結果的にアンは処刑され、メアリーはその後は田舎で心穏やかに暮らしました、
というラストで、
姉のために涙を流すシーンはなかった。
姉に意地悪された時も「ひどい、どうして」と言う程度で、感情を爆発させたことはなかった。

感情を出すことだけが愛情や信頼ではないんだろうけど。
性格の違いってやつはどうしようもないんだろうけど。
やっぱり、私の感想は
「お姉ちゃんはワガママで意地悪だけど愛情が熱い、
妹はひかえめで優しいけど、冷たい」
となってしまいます。

この映画を観たとき、ちょうど妹と冷戦状態だったので、
どうしても主観的な印象ばかり残ってます。
この映画を観て、自分は妹を愛してるんだなーと思いました。
なんで妹にイライラするのかにも思い当たりました。
観てよかったです。
妹の気持ちを想像することもできたし、姉の暴君ぶりを反省する機会になりました。

姉妹って難しいですよねえ……
でも、姉妹のような関係は他にない。




「アマデウス」(1984年アメリカ)

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【ジャンル】アーティスト・音楽・ヒューマンドラマ・サスペンス・恋愛・家族ドラマ
【監督】ミロス・フォアマン
【脚本・原作】ピーター・シェイファー
【音楽】ジョン・ストラウス
【出演】トム・ハルス、マーレイ・エイブラハム、エリザベス・ベリッジ、サイモン・カロウ、ジェフリー・ジョーンズ、クリスティン・エバーソール、ケニー・ベイカー、サイモン・キャロウ

1984年アカデミー賞とゴールデングローブ賞、その他の作品賞を総なめにした、永遠に残るであろう大作です。
映像の美しさ、モーツァルトの音楽の素晴らしさ、モーツァルトの人間像を見事に描いていること。
それだけでも、絶対に観る価値のある映画です。


アマデウス・モーツァルトを演じたトム・ハルスのチャーミングな魅力にノックダウンされました。
私の中での「モーツァルト」の顔は、もう彼以外になくなりました。


主演男優賞を取ったマーレイ・エイブラハムの迫真の演技、男から男に対する嫉妬と憧れと執着の表現も、
何度観ても飽きないです。
このシーンは特に強烈。
老いたサリエリが、昔モーツァルトの生楽譜を初めて見せられた時の衝撃を回想するシーン。
「彼は特別、自分はどうしても到達できない神の声を代弁する音楽」という絶望、嫉妬、
あまりに美しい音楽に恍惚呆然。



劇場公開版ではカットされたエピソードがあり、ディレクターズ・カット版には収録されています。
他にも良いシーンがあるので、DVDどちらを観るべき?と聞かれたら、ディレクターズ・カット版がオススメ。



モーツァルトの名曲の数々も、もちろん素晴らしいです。
特に「レクイエム」は、この映画の音楽を担当したサー・ネヴィル・マリナーの指揮によるものが私は一番好き。


【サウンドトラック】





DVD、劇場公開版は短く(それでも160分ほど)まとめられています。
最初に観る「アマデウス」としては、悪くはありません。
 
【劇場公開版DVD】



でも、さきほども書いたように、ディレクターズ・カット版にしかないシーンやエピソードは捨てがたい。
劇場公開版よりも20分も長い180分です。

監督ミロシュ・フォアマンと脚本のピーター・シェイファー、音楽担当のネヴィル・マリナーの鼎談解説が
特典音声として付いているのも面白いです。
映画全編を解説を聞きながら(日本語字幕あり)観るのは、また違った楽しみ方になります。
私がおすすめするのは、断然、ディレクターズ・カット版です!

【ディレクターズ・カット版(ブルーレイ)】











「サンシャイン♪歌声が響く街」/SUNSHINE ON LEITH

TSUTAYAのネット宅配レンタル、無料お試しキャンペーン実施中! スコットランドの地方都市リースを舞台にした
「スコットランド版マンマ・ミーア」
歌ありダンスありのヒューマン&恋愛ドラマです。

全体的にはハートウォーミングな印象なんですが、
ところどころに、現実の厳しさも描かれています。

兵士になる以外に就職口のない若者たち。
退役して故郷に戻っても、ろくな仕事がない。

銀婚式を迎えた愛し合う夫婦に訪れる、予想外の危機。

愛し合っているのにすれ違う恋人たち。

リースは歴史ある美しい街でもありますが、
工場や集合住宅など、リアルな現代の姿もちゃんとカメラに入れています。
リースのパノラマが何度か映りましたが、
歴史地区も現代の町並みもともに収めていて、
ファンタジーとリアルの融合を見る思いがしました。

歌とダンスが素晴らしいです。
スコットランド人はイングランド人とはちがい、ケルトの民の末裔。
歌と、足さばきの見事なダンスは、やっぱりケルトの血なのかなあと感心しました。
音楽も、伝統のスコットランド民謡の流れを汲むものから
現代的なインターナショナルなものまでありましたが、
どれもシーンによくマッチして、
現代のケルト人の文化を表現していると思いました。

観ると、優しい暖かい気持ちになります。
エンドロールでは思わず一緒に足踏みしてしまいました。
サントラが欲しいくらい、覚えて歌いたいくらい、素敵な歌がいっぱいでした。

これがサントラです。
映画に出てくる歌が全て収録されています。



「マンマ・ミーア」と共通する部分も確かにあることはありましたが、
やっぱり、これはスコットランドならではの映画です。
ストーリーも、音楽も、映像も、まったく別ものです。
「マンマ・ミーア」はハッピーで美しいばかりの映画だった印象がありますが、
(もちろん、幸せな気分になれる素敵な映画です)
「サンシャイン♪歌声が響く街」は、色々なことを考えさせてもくれる内容なので、
私はこちらのほうが強く印象に残ると思います。

リースに住む人々のコミュニティーも、とても温かいものでした。
おつきあいが密で大変そうだな、とも思いましたが、やはり憧れます。

原題「SUNSHINE ON LEITH」は、
最後のほうに出てくる歌のタイトルでもあります。
切なく優しく、美しい、愛の歌です。

その他、冒頭に出てくる兵士たちの歌、
恋人たちの求愛の歌がすごくよかったです。
オペラ唱法とは違うんだけど、朗々と歌うソロ、そこから重唱やデュエットに変化していったり。

音楽が好きな人、スコットランド民謡が好きな人、
スコットランドや英国の自然や文化が好きな人、
イギリス風ユーモアが好きな人、
家族ドラマや恋愛ドラマが好きな人、
優しくなる方法を思い出せない人、素直に謝ったり好きと言ったりする勇気が欲しい人。
そんな人たちにぜひ観ていただきたい映画です!

唯一、残念だったのは、英語字幕に設定できないことです。
歌詞を知りたかったんだけど…




【原題】SUNSHINE ON LEITH(2013年 イギリス)
【監督】デクスター・フレッチャー
【脚本】スティーヴン・グリーンホーン
【音楽】ポール・イングリッシュビー
【出演】ピーター・ミュラン、ジェーン・ホロックス、ジョージ・マッケイ、アントニア・トーマス、
    フレイア・メイヴァー、ケヴィン・ガスリー、ジェイソン・フレミング






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