くそ真面目で愛すべき「イギリス人」たち 「ジョニー・イングリッシュ」(2003年・イギリス)

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監督 ピーター・ハウイット
出演 ローワン・アトキンソン 、 ナタリー・インブルーリア 、 ジョン・マルコビッチ 、 ケビン・マクナリー 、 ベン・ミラー 、
ティム・ピゴット=スミス

「Mr.Bean」でおなじみのローワン・アトキンソンが、
「007」などのイギリスのスパイものをパロったコメディーです。

「Mr.Bean」はほとんど台詞がありませんが(なんかしゃべってる音声は小さくされてますね)
「ジョニー・イングリッシュ」はいちおう台詞があります。
ちゃんとスパイアクションストーリーの映画になってます。

でも、やはり彼の演技のウリは顔芸とか体の動きなんですよね。


ダンディーなつもりのドジっ子スパイと、
彼の周りの人々の反応がとてもいいです。
個人的には彼の部下が好き。
ボスよりずっとまともで優秀な情報部員なのに、
ボスを決して馬鹿にせず、心配な時はいっしょうけんめいフォローしてる。
犬のように忠実で素朴!



Rowan_Atkinson,_2011
引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Rowan_Atkinson

美女が登場して主人公と絡むのも007と同じですね。
この女優さんはホントにセクシー!清純・素朴でありながらエロティック。
おっぱいや足を露出しない、胸も腰もお尻も大きすぎないのに、顔だけで色っぽい。
任務に忠実なハードボイルドな女なんですよー 
最高です。


【ナタリー・インブルーリア】
この画像はイマイチだと思いますが、映画ではホントに綺麗でした!


借りたの8月だからいいかげん返却して次を…
と思ったけど、もう一回観たいシーンがあったからまた再生。
結局ぜんぶ観てしまいました。

この映画のよさはストーリーじゃないってことですね。
映像が魅力的なんです。
ローワン・アトキンソンの表情や体の動きもだけど、
彼を取り巻く善良なイギリスの人々の表情もとってもいい。
「イギリス人」を描いた映画だなあと思います。


女王陛下や大司教の話し方や口調はまさに美しい「クイーンズ・イングリッシュ」「キングズ・イングリッシュ」だった。
間違って王冠をかぶせられてしまったローワンの話し方もキングズ・イングリッシュになってた(笑)





彼のいろんな演技の見本市でもありました。
Mr.ビーンとはまたちょっと違う「おまぬけ」キャラ、
敏腕スパイ、イギリス的ダンディー、アホな独身男、そして「王様」。
幅広い演技力を持ってることがよくわかりました。

ダンディーを演ずればちゃんとかっこよく、王様を演じればちゃんと王様に見える。
おまぬけ上司役も、味のある愛すべき中年男性だった。
(さすがに老けましたが、かえっていい男になりました)
Mr. ビーンはちょっとキモいところがありましたが、
あれも演技だったんでしょうね。
そういえばローワンはかなりのインテリらしいですね。
オックスフォードじゃなかったかな…
ローワンとよく共演してる男性もその頃の学友だったと記憶。

イギリスの風景もよかったです。
墓場、車道、戴冠式の大聖堂、バッキンガム宮殿、テムズと大観覧車。
イギリスを訪れたことのある人、イギリス好きな人には、
なにげなく出てくる風景も味わい深いはず。
イギリスのちょっと曇った空の下、広場の大画面で戴冠式の様子を見守る人々も含め、
「あーイギリスっていいなあ…」
と懐かしくなりました。


6379540_a8ee0d903a.jpg
引用元:https://www.flickr.com
映画のナタリー・インブルーリアのイメージに近い画像はコレかな…


好きなシーン
ローワンの演技はずっと見どころ続き。
その他、女性も魅力的でした。
冒頭に出てくる女エージェント。
戴冠式でひざを曲げた優雅なお辞儀をするヒロインや、
ドタバタシーンを「まあ…」と上品に驚きつつなりゆきを見守る正装の中年女性たち。
男性で好きなのは、ローワンの部下と、
戴冠式でローワンにパンツ脱がされてしまう可哀相な大司教。
広場の群集もよかった。
「どうなってしまうんだ…」と思いながら、静かに大画面を注目してる表情。
アメリカ人が同じ状況になったら派手な反応をするだろうなというところで、
感情をおさえた反応をするところが「さすが紳士淑女の国…」と思いました。
騒がないけど、派手な表情もしないけど、すごく雄弁な表情を持ってます。

敵はフランス人。
イギリスとフランスの歴史を感じますね。
フランス人はイギリス人を「ちっちゃい島国の野蛮な奴ら」と見下し、
イギリス人はフランス人を「気取ったウェイター」と馬鹿にする。
海を挟んで隣同士だから交流も理解もしつつ、
「英国vsフランス」というライバル関係は健在なのかなと面白かったです。


気楽に観られると思ってレンタルしましたが、
意外とハマる映画でした。
これはかなり「お気に入り」「おすすめ」になります。
英語字幕(聴覚障害者用なので場面説明もあり)に設定できるので、
英語の勉強にもなります。


なんと、2011年に続編も公開されています!







まだ観ていないのですが、なかなか面白そう。
こちらのブログのレビューで知りました!

コメディ映画「ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬」笑える映画で元気が出る!あらすじ、感想。 - キシマの映画日和

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ジミー、野を駆ける伝説(2014イギリス・アイルランド・フランス)JIMMY'S HALL

TSUTAYAのネット宅配レンタル、無料お試しキャンペーン実施中! 監督 ケン・ローチ
脚本 ポール・ラヴァティ
音楽 ジョージ・フェントン
出演 バリー・ウォード、シモーヌ・カービー、ジム・ノートン、アンドリュー・スコット[俳優]、フランシス・マギー、アシュリン・フランシオーシ、ブライアン・F・オバーン


[DVD] ジミー、野を駆ける伝説

[DVD] ジミー、野を駆ける伝説
価格:3,833円(税込、送料別)



~~~~~~~~~以下、ネタバレありです~~~~~~~~~~~~~~~~

【あらすじ】
イギリスの支配と抑圧から独立を勝ち取ったアイルランド。
しかし、独立後のアイルランドで、民衆はカトリック教会と新政府の支配に苦しんでいた。
「アイルランドらしさ」を国民に押し付け、カトリック教会の独裁を善しとし、土地を持たない小作人や貧しい人々はアメリカに出稼ぎに行くか、仕事もなく学校や娯楽もないまま耐えるしかなかった。

そこへ、アメリカの不況を機に故郷へ帰ってきたジミー・グラルトン。
彼は10年前、自分の土地と財産を提供し村人有志とともに村民会館(ホール)を造り運営していた人物。
ホールでは伝統的な踊りや音楽、文学や絵画などを無償で教え、文化的な楽しみを人々の暮らしに与えていた。
しかし、「教育は教会によってのみなされるものだ」とされ、カトリック教会にはむかう無神論者だ、宗教を否定する共産主義者だと弾圧され、逮捕されそうになったジミーはアメリカに逃亡するしかなかったのだった。

10年たち帰国して、老いた母に寄り添って今度こそ静かに暮らそうと思っていたジミー。
10年前に別れるしかなかった恋人とも再会したが、人妻となっていた彼女とは心を通わせることしかできない。
しかし、ジミーの功績を知る村の若者たちから「ホールを再開して自分たちに楽しむ場所を与えてほしい」と熱望される。
かつての同志たちもそれを期待しており、ジミーは再びホールの再建を決意する。
よみがえったホールに村人が集い、音楽とダンスに熱狂する。
そこには、アメリカからジミーが持ち帰った新しい文化、ジャズもあった。
貧しい人々が団結し、意志を持つことを危惧した金持ちとカトリック教会の神父は、再びジミーとホールを規制しようとする。
ホールは危険なものではない、人々がともに楽しむことで皆善良になるのだと神父を説得しようとしていたジミーだったが、
地主から追い出されて幼い子供ごと家を失った小作人を助けるために力を貸して欲しいとIRAに依頼され、ついに活動家として実力行使の旗頭に立つことを決意。
小作人はもとの家に戻ることができたが、祝いのパーティーの夜にホールは警官たちに銃撃を受け、火を放たれてしまう。
ジミーには国外退去命令が下り、母の機転で逃亡して身を隠すも、隠れ家もついに見つかってしまったジミーは逮捕される。
老いた母と今生の別れをすることも許されずに手錠をかけられ、馬車で護送されるジミー。
そこへ自転車に乗ったたくさんの若者たちが駆けつけ、あなたの残してくれたものは忘れずに伝えていくと約束し、見送ってくれるのだった。

アイルランド修道院廃墟
Ancient Chapel Ruins - HDR by Nicolas Raymond




【感想】
アイルランドが貧しかったこと、イギリスに搾取されて苦しんでいたこと、アイルランドのカトリック教会はイギリスの新教徒に弾圧されていたことは、貧困のためにアメリカなどへ移民していったアイリッシュが多かったこと……
これが、この映画を観る前に私がアイルランドの歴史について知っていたことです。
添乗で何度かアイルランドへ行き、観光案内に必要な歴史的背景ということでお客様にもそうお話していました。
それは一面的な見方にすぎなかったことを、この映画で初めて知りました。

宗教と政治が絡み、複雑です。
この映画ではジミーは無欲でひたすら誠実な伝説の英雄として描かれていますが、実際にはどうだったかというと、諸説あるのではないかと想像します。
映画の感想なので、彼の功罪については、ここでは検証しません。

映画の中での彼は人々を政治的に感化させる意図をもつ「共産主義者」としては描かれていないと感じました。
他のアイリッシュと同じ程度の信仰心や、教会への敬意も持っていたように見えます。
ただ、時代的にも、労働者の権利や自由を自分たちの手で得ていこう、権利を主張しようとすると、どうしても共産主義と無縁ではいられなかったのだろうとも思います。
神の名のもとに貧しい人々の現状を黙殺しているカトリック教会のやり方に疑問をもつ、それだけで許されない異端とみなされる時代だったからです。

仲間のために立ち上がり、自分を犠牲にしても戦う。
老いた母を守って穏やかに暮らす、再会できた恋人のそばにいることを犠牲にせざるを得なくなることは予想していながら、
周囲の期待を裏切れなかった。
現代においては難しい生き方で、そこまで一貫した生き方ができることには素直に憧れを感じました。
周りの人々、特に母親と恋人も立派です。
個人的には息子に、恋人にそばにいてほしいと願うでしょうが、彼の「役割」の必要性を理解していたから、支え、ともに戦いました。






お母さんは太った農家のおばあちゃんですが、なかなか教養と知恵のある人でした。
神父や警官がやってきてもお茶を出して懐柔しつつ、時間を稼ぎつつ、息子を逃がす。
警官が息子を追いかけていけないようにドアの鍵をしめて鍵をブラジャーの中に隠し、「鍵をどこにやったかしら…わからないわ」ととぼけるところは、緊迫した場面でありながらもユーモアを感じました。
このおばあちゃんは後の裁判の席で発言を許され、素晴らしいスピーチをしています。
尊敬すべき偉大な母でした。

恋人の女性も、別れた時にはまだ若く美しかったのでしょうが、10年後の再会ではすでに2人の子の母となっています。
肌はおとろえて、笑うとしわが目立つようになっています。
それでも、別れてからずっと自分を思い続けていてくれたジミーに「きれいだよ」と言ってもらえるシーンはとても切なかったです。
2人ともお互いを愛していることはわかっていても、決して間違いは犯さない。
恋人の夫も、彼女の子供たちも、他人ではなく村の仲間だから。
2人に許されるのはダンスと抱擁だけ、キスさえ、しそうで、結局しませんでした。
純愛!

舞台はアイルランドののどかな田舎町だけ。
地味ではありますが、そういう風景の好きな人にとってはたまらないと思います。
氷河谷地形、弱い太陽光、泥炭を掘る風景、馬車に高く積まれた干草。
誰かの家の台所に集まる村人たちの気取らないパーティーの様子。
服装も野暮ったくて地味だけど、そこが素朴な味わいを感じさせてくれました。

アイルランドの修道院
Gc365day330 by Greg Clarke



ヴァイオリンとタップダンスはアイルランドの伝統芸能ですが、そのシーンも多く出てきて楽しめました。
天使のような少女が見事にヴァイオリンを奏で、軽快な足運びで踊る。
老いも若きも肩を組んで輪になって見事な息の合い方のダンス。
舞台衣装ではなく日常の地味な服装のまま華麗な音楽とダンスをするところが、個人的にすごくツボでした。
アイリッシュダンス、ケルティックダンス好きな人にも観てほしい映画です。

映画では、父親世代の男性1人と息子世代の青年2人で踊るシーンがありました。
腰が痛くて座ってるおじさんが、見てるうちにウズウズ…
「見てられん!俺にも踊らせろ!」と飛び入りしてきて、
時々、「あうっ!」と腰を押さえながらも踊るのをやめられなくて、
若者たちと腕を組んでクルクル回ったりしてました。


ダウンロード版
ジミー、野を駆ける伝説

ジミー、野を駆ける伝説
価格:432円(税込、送料込)










「ブーリン家の姉妹」(2008年アメリカ・イギリス)

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【ジャンル】歴史ドラマ・ヒューマンドラマ
【監督】ジャスティン・チャドウィック
【脚本】ピーター・モーガン
【出演】ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、デヴィッド・モリッシー、クリスティン・スコット・トーマス、マーク・ライランス、ジム・スタージェス、ベネディクト・カンバーバッチ、アナ・トレント


賢く勝気な姉と、謙虚で優しい妹。
性格は違っていても、いたわりあい助け合う仲のよい姉妹だった。
1人の男性が彼女たちの世界に現れるまでは。

男の名はヘンリー8世。英国王。

首都での出世を狙う叔父と父の計画により、ヘンリー8世の愛人に志願する決意をした姉。
しかし、勝気すぎる長女は王のプライドを損ねてしまう。
王の気分を和らげるために送り込まれた妹は、新婚の身でありながら王に気に入られてしまう。
姉妹の間に初めて入った亀裂。

ヘンリー8世がアン・ブーリンとメアリー・ブーリンの姉妹を愛人としたことは史実に基づいています。
(どちらが姉であったかは諸説あるようです)

しかし、この映画の見どころはなんといっても
「姉妹 その複雑な愛憎関係」
でしょうね。
私にも妹がいるので、かなり生々しく感じました。

姉は妹が可愛いのも心からの感情。
でも、妹に自分が負けるなんて、プライドが許さない。
妹は姉を尊敬しているのも本心。
でも、わがままな姉と自分はちがう、自分は身の程を知っている、という高慢さに気付かない。





もしも妹が、
「お姉ちゃんばっかりお父さんに可愛がられてズルイ」とか、
「どうして私ばっかりお姉ちゃんの尻拭いをしなくちゃいけないのよ!私は新婚なのよ!」とか、
そんな風だったら。
姉はもっと、妹に優しくできたと思います。

「私の本心ではないけど、でも私はいいの、みんながそれで助かるなら」
それは妹という立場の人がもつ優しさでもあるとは思うけど、
自分の我を通すために闘い抜いてきた立場の姉としては、
そんないい子ぶった顔は面白くないわけです。
姉が常に妹より優れている、というのが、仲良し姉妹のバランスに必要だった。

妹の中にも、我知らず、姉への恨みが積もっていたのかもしれませんね。
だから、姉の失敗をフォローするのは、心ならずもいい気分だったはずです。
それに、ヘンリー8世に愛されてしまったのはわざとではないし。
自分のせいじゃないことをきっかけに初めて姉に勝てた妹は、ひそかな優越感に酔ったのでは。
それで調子にのってくれていたら、姉はまだ「バカな子」と思って救われたかもしれませんが、
「こうなってしまったのは私の望むところではないの」
という態度が、まあ、ムカつくでしょうねえ……

ヘンリー8世の口説き方も、さすが恋多き王は女の落としどころを知っているというか、
姉妹の弱点をついた効果的なものでした。
「きょうだいの下の子は苦労するな。私もそうだったからわかる。」
王様の命令だからしかたなく自分は犠牲になる、というメアリーの心が、
急に王への愛に傾いた瞬間です。
妹の心の中に姉からの抑圧があったことがここでもわかります。
本人が意識していたか、認めていたかはともかく。

打算と手練手管によってヘンリー8世の愛情を自分に向けた時の姉の顔。
妹を振り返った時のナタリー・ポートマンの、あのドヤ顔。
まったく、ナタリー・ポートマンは悪女が似合います。





話がそれますが、
ミロシュ・フォアマン(「アマデウス」「カッコーの巣の上で」の監督)の「宮廷画家ゴヤは見た」では、
前半では天使のように清純な少女を演じていたナタリー。
その美しさにしびれて、他の作品を、と思ってレンタルしたのが、「ブーリン家の姉妹」でした。
しかし「ゴヤ」後半では、体当たりで汚れ役を演じていましたね…
ラストシーンでもドヤ顔が見られたのを思い出しました。
自分の父親(そうとは知らないのですが)が処刑される様子を、
扇子を使いながら高みの見物。
あの顔も、「ブーリン家」のアンのドヤ顔と同じように、残酷で自己中だけど美しい、うそのない顔でした。

そう。
アンはほんとに「自分が自分が」って性格なんだけど、すごく正直でまっすぐなんですよ。
優秀であるために、勝つために、努力と勇気を惜しまない。
怒る時は怒るし、妹に傷つけられたしかえしはせずにはいられないけど、
あんがい根にもってないんです。
しかえしが終われば。

だから、自分からヘンリー8世の心が自分から離れそうになった時、
妹に「助けて、そばにいて、姉妹でしょう、あなただけが頼りなの」と甘えられる。
ワガママ、自己中、いいかげんにしろこのお姉ちゃんは、とは思うんだけど、
それはやっぱり愛なんです。
妹のせいで(わざとじゃないにしても)自分のプライドが傷ついたことはムカつくんだけど、
どんなことになっても妹は自分の味方でいてくれる、と無邪気に信じているとこがある。
良いお姉ちゃんでなく困ったお姉ちゃんですが、
やっぱりお姉ちゃんは妹が大好きなんだろうなあと思いました。

いっぽう、スカーレット・ヨハンセン演じるメアリーは、クール・ビューティーなんですよね。
火のような情熱の姉と対照的。
姉が処刑されそうになった時は、田舎からはるばるロンドンに戻ってきて、
危険をかえりみずに王に、姉の命乞いをする。
それも愛情と勇気が必要なことだとは頭では思うのですが、
どうも、「自分の感情で動いた」というよりも「責任感で動いた」というように見えてしまいました。
責任感だって立派なんだけど、うーん……
むしろ「いい気味よ、私は知らない」と言っておいて、姉が殺されたあとで泣くとか、
そういう展開のほうが愛情を感じますね、私は。
そういえば、結果的にアンは処刑され、メアリーはその後は田舎で心穏やかに暮らしました、
というラストで、
姉のために涙を流すシーンはなかった。
姉に意地悪された時も「ひどい、どうして」と言う程度で、感情を爆発させたことはなかった。

感情を出すことだけが愛情や信頼ではないんだろうけど。
性格の違いってやつはどうしようもないんだろうけど。
やっぱり、私の感想は
「お姉ちゃんはワガママで意地悪だけど愛情が熱い、
妹はひかえめで優しいけど、冷たい」
となってしまいます。

この映画を観たとき、ちょうど妹と冷戦状態だったので、
どうしても主観的な印象ばかり残ってます。
この映画を観て、自分は妹を愛してるんだなーと思いました。
なんで妹にイライラするのかにも思い当たりました。
観てよかったです。
妹の気持ちを想像することもできたし、姉の暴君ぶりを反省する機会になりました。

姉妹って難しいですよねえ……
でも、姉妹のような関係は他にない。




「サンシャイン♪歌声が響く街」/SUNSHINE ON LEITH

TSUTAYAのネット宅配レンタル、無料お試しキャンペーン実施中! スコットランドの地方都市リースを舞台にした
「スコットランド版マンマ・ミーア」
歌ありダンスありのヒューマン&恋愛ドラマです。

全体的にはハートウォーミングな印象なんですが、
ところどころに、現実の厳しさも描かれています。

兵士になる以外に就職口のない若者たち。
退役して故郷に戻っても、ろくな仕事がない。

銀婚式を迎えた愛し合う夫婦に訪れる、予想外の危機。

愛し合っているのにすれ違う恋人たち。

リースは歴史ある美しい街でもありますが、
工場や集合住宅など、リアルな現代の姿もちゃんとカメラに入れています。
リースのパノラマが何度か映りましたが、
歴史地区も現代の町並みもともに収めていて、
ファンタジーとリアルの融合を見る思いがしました。

歌とダンスが素晴らしいです。
スコットランド人はイングランド人とはちがい、ケルトの民の末裔。
歌と、足さばきの見事なダンスは、やっぱりケルトの血なのかなあと感心しました。
音楽も、伝統のスコットランド民謡の流れを汲むものから
現代的なインターナショナルなものまでありましたが、
どれもシーンによくマッチして、
現代のケルト人の文化を表現していると思いました。

観ると、優しい暖かい気持ちになります。
エンドロールでは思わず一緒に足踏みしてしまいました。
サントラが欲しいくらい、覚えて歌いたいくらい、素敵な歌がいっぱいでした。

これがサントラです。
映画に出てくる歌が全て収録されています。



「マンマ・ミーア」と共通する部分も確かにあることはありましたが、
やっぱり、これはスコットランドならではの映画です。
ストーリーも、音楽も、映像も、まったく別ものです。
「マンマ・ミーア」はハッピーで美しいばかりの映画だった印象がありますが、
(もちろん、幸せな気分になれる素敵な映画です)
「サンシャイン♪歌声が響く街」は、色々なことを考えさせてもくれる内容なので、
私はこちらのほうが強く印象に残ると思います。

リースに住む人々のコミュニティーも、とても温かいものでした。
おつきあいが密で大変そうだな、とも思いましたが、やはり憧れます。

原題「SUNSHINE ON LEITH」は、
最後のほうに出てくる歌のタイトルでもあります。
切なく優しく、美しい、愛の歌です。

その他、冒頭に出てくる兵士たちの歌、
恋人たちの求愛の歌がすごくよかったです。
オペラ唱法とは違うんだけど、朗々と歌うソロ、そこから重唱やデュエットに変化していったり。

音楽が好きな人、スコットランド民謡が好きな人、
スコットランドや英国の自然や文化が好きな人、
イギリス風ユーモアが好きな人、
家族ドラマや恋愛ドラマが好きな人、
優しくなる方法を思い出せない人、素直に謝ったり好きと言ったりする勇気が欲しい人。
そんな人たちにぜひ観ていただきたい映画です!

唯一、残念だったのは、英語字幕に設定できないことです。
歌詞を知りたかったんだけど…




【原題】SUNSHINE ON LEITH(2013年 イギリス)
【監督】デクスター・フレッチャー
【脚本】スティーヴン・グリーンホーン
【音楽】ポール・イングリッシュビー
【出演】ピーター・ミュラン、ジェーン・ホロックス、ジョージ・マッケイ、アントニア・トーマス、
    フレイア・メイヴァー、ケヴィン・ガスリー、ジェイソン・フレミング






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